こんにちは。
今回は債務者区分について書きたいと思います。

金融機関は取引先に融資をする上でその取引先の「格付け」を行います。
この格付けは「正常先」「要注意先」「破綻懸念先」「実質破綻先」「破綻先」の5つに分類されます。
銀行が舞台になるドラマなどでも時々出てくることがありますね。

なお2つ目の要注意先は「要管理先以外の要注意先」と「要管理先」に分けられます。
債務者区分は取引先の財務状況により区分したものであり、融資のリスクの大小が読み取れます。
そして、金融機関はそのリスクに応じて金利を設定します。

正常先が一番良好な状態を示し、破綻先になると破産や銀行取引停止といった破綻の事実がなにかしら発生している状態を示します。

このうち、融資を受けられる可能性があるのは正常先に分類された取引先です。金融機関によっては要注意先までならば条件付きで認めるというところもあるようです。

このため要注意先や破綻懸念先に分類されている取引先は融資を受けられるようにするため債務者区分を引き上げる努力をする必要があるのです。

その方法は基本的には収支の黒字化、財務状態が健全化しかありません。
・赤字→黒字
・繰越欠損をなくす
・債務超過の解消

以上の様に業績向上を図り、財務が健全化されれば格付けを上げることができます。