こんにちは。
今回は融資の中でも重要な自己資金について書きたいと思います。

自己資金とは

自己資金とは自身の所有する資金のことをいいます。平たく言えば現金や預金のことです。
厳密には細かな定義がありますが、今回は省略します。

自己資金は融資を受ける上で、多いに越したことはありませんが、金額よりも、その中身の方が重要になります。
中身というのはお金を貯めた経緯のことを指します。

例えば、口座に100万円入っているとします。この100万円を今入金したのか、それとも会社に勤めていたならば毎月の給料からコツコツ貯金していたのかといった具合です。

前者の場合は100万円の出所が不透明です。消費者金融から借りてきたお金かもしれないですし、他人から借りたお金かもしれない。
一方、後者の場合は100万円のつくられた経緯が明白であり、申込者の実直な性格まで読み取ることができます。

同じ金額であっても大きく評価が変わります。

創業融資を申し込む際は、通帳コピーを金融機関に提出し、自己資金のチェックを受けます。
少しでも多めに借りたいと考える方は「見せ金」(見せかけのお金)を用意するということをやりがちです。

代表的なものがタンス預金(口座に入れずに自宅保管しているお金)ですが、これではお金の出所が分からず、見せ金と判断されてしまい、自己資金として認められないケースがあります。

また、親族からの資金提供も返済の必要のないものや贈与であるものならば自己資金の一部として認められるケースがあります。この場合も現金を手渡しで受け取るのではなく、証拠を残すという意味でも親族名義で振り込んでもらうことが重要になります。贈与の場合は予め、振込前に契約書を作成しておくというのも一つの方法です。

繰り返しになりますが、自己資金は同じ金額であっても、つくられた経緯や、出所の透明性によって評価が大きく変わるということです。
融資を検討しているのであれば今のうちから地道にお金を貯めましょう。結果的にそれが将来の経営においても強力な武器になるはずです。