こんにちは。
今回は引き続き、会社の健全性について書きたいと思います。

前回、会社の健全性を計る指標として流動比率を紹介しましたが
今回は固定資産の観点から見てみたいと思います。

固定資産は建物や機械設備、土地などの有形のものと特許権や商標権などの
無形のものがあります。

固定資産には独特の「投資」という概念があって、最初に大きな投資(取得)を
することによって長い期間所有や使用していると収益をもたらしてくれます。
工場の機械や事業に必要な車両などを使って売上つくっているというイメージです。

そのような固定資産への投資をどれだけ自己資本でまかなえているかを
判断する指標が以下の通りです。

固定比率(%)=固定資産÷自己資本×100
固定資産を自己資本のみでまかなっていること意味します。

固定長期適合比率(%)=固定資産÷(自己資本+固定負債)×100
固定比率の基準を少し緩和したものです。
固定資産を自己資本だけではなく固定負債も含めてまかなっていること意味します。

※自己資本
ざっくり言うと会社の場合であれば資本金と会社が獲得した利益のことで返済の必要がないものです。
これ以外は他人資本と言い、将来的に返済しなければいけないものとなります。

固定資産への投資は多額になることが多く、投資した資金を回収するには、時間がかかります。
そのため、固定資産への投資は、自己資本の範囲で行った方が安全といえます。

もし、借入金(短期)により固定資産を調達した場合には、固定資産によって売上を上げるよりも
先に借入金の返済期限が到来し、結果として資金繰りに追われてしまうことになります。

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