こんにちは。
今回は事業の承継について書きたいと思います。
事業の承継
個人事業と会社の違い
個人事業主の場合、たとえ事業用に使っている銀行口座であってもそれはあくまで個人名義のものであり、普段使いの口座と比べて変わりません。
個人事業主が死亡すれば、その口座は凍結され、入金も出金もできなくなります。
経費などに未払いが残っていれば支払いが滞ってしまうことになります。
解消するには、相続の手続きを経る必要があります。
一方、会社の場合は社長が死亡したとしても会社の口座自体は存続するので、入金や出金ができなくなるということはありません。
相続財産
個人事業主の場合は預貯金、土地・建物・車両全てが相続の対象となります。個人財産と事業用財産の区別なく相続手続きを行う必要があります。個人事業を継続して行っていくためには、事業用財産をなるべく分散させないように後継者に相続させてるのが重要です。
借入がある場合
個人事業主の場合は借入金全額が相続の対象となり、これを相続した者には支払いの義務が残ります。
会社の場合は会社名義での借入金については、これを相続した者に支払い義務はなく、代表取締役個人の借入金のみ支払えば良いということになります。
許認可
個人事業主とした許認可はあくまで個人のものなので、会社として新たに取得する必要があります。
会社の場合はその会社が許認可を取得しているということなので社長が交代しようが継続されます。