こんにちは。
今回は建設キャリアップシステムについて書きたいと思います。

建設キャリアップシステム

建設キャリアアップシステムとは、建設業界において技能者ひとり一人の現場経験や保有資格などの情報を登録し、データベース化することによって公正な評価工事の品質向上事務作業の効率化などの実現を目指すシステムです。

業界全体で一元化したルールやシステムを蓄積することにより、技能者の処遇改善や技能レベルの向上に繋げます。

こうしたシステムの活用によって、今まで体系化されていなかった技能者の能力や経験に応じた処遇を受けられる環境を整備し、将来にわたって建設業の担い手を確保することを目的としています。

昨年4月よりスタートし、間もなく1年が経過しようとしています。
本システムのメリット、デメリットは以下の通りです。

h3>メリット

技能・経験の見える化

自身の経験や技能を客観的に証明することができるので転職時などに職務経歴書としての役割を果たすことが期待できます。

技能や経験に応じて4段階のステップ(初級~高度管理者)が考えられています。上のステップを目指すというモチベーションの維持にも繋がります。

正当な評価が期待できる

このシステムに蓄積されたデータにより、賃金体系が構築されることによって、技能者が正当に評価され、正当な対価が受けられるようになることが期待できます。

事務作業の効率化

何かと手間のかかる建設業許可申請や経営事項審査に関して、このシステムが連動するようになれば電子化によって書類作成のコストを抑えることができると考えられます。

デメリット

システム登録費用他手数料がかかる

・技能者の初期登録料:インターネット2500円、郵送・窓口3500円
・事業者の初期登録料(5年):1人親方は無料、法人は資本金によって幅があり、3000円~120万円
・ICカードリーダー:2000円程度~
・管理者ID利用料:400円
・現場利用料:1回あたり3円

登録するのが面倒

事業者の登録には設業許可証やには建社会保険関係書類一式、資格証、受講証、表彰など
様々な書類が必要になります。